ネットブックの行く末(2020年6月版)

10年以上前、かなり売れたネットブックという存在を覚えているでしょうか。Intel Atomプロセッサー搭載の超小型ノートパソコンです。Windows XP搭載(ブーム終焉間際頃にはWindows 7 Starterのモデルも出てきた)でかなり売れたので押し入れの中に眠っている方も多いことかと存じます。

性能は2020年現在においてお世辞にも高性能とは言えない…そもそも発売当時でもかなりスペックは低かったわけなのですが、私はOSをLubuntu18.04に入れ替えて未だにブログの原稿執筆用途で活用しています。もう既にバッテリーも死んでいてACアダプターなしでは使えませんが、家の中でも持ち運びがしやすいとか、低消費電力なので完全なファンレス(ファンが付いているモデルもあります)で静かに作業できたり、長年使いこんでいるとキーボードも手に馴染んでいたりとか、この手のガジェットはハードウェアの性能だけでは測れない魅力があるもの事実です。完全ファンレスなら音楽を楽しむガジェットとしても最適かもしれません。

そんなネットブックはもちろん様々なメーカーから発売されたのですが、スペックは大体似たような感じでしたので代表的な例を記しておきます。

CPU Intel Atom N270(1.60GHz)

チップセット Intel 945GSE Express(グラフィック統合)

システムメモリ PC2-4200 DDR2-SODIMM 1GB(1スロットのみ)

ストレージ 2.5インチSATA接続のHDDやSSD、稀にPATA接続のSSDなどもある(いずれの場合もほぼ1ポートのみ)

ディスプレイ解像度はWSVGAの1024X600pxや1024X576pxで、無線LAN(Wi-Fi)は標準で使えるものが多い

CPUについて

このAtom N270というCPUを今の時代に活用しようと考えた時にネックとなる問題は32bit版のOSしか使えないということです。しかもCPUはオンボードでマザーボードに直付けなので交換もできません。なので、必然的に32bitで動くOSを探すことが前提となります。

システムメモリについて

システムメモリについては今でもAmazonなどで新品の2GBが1000円前後で入手可能です。後でご紹介するOSを導入するだけなら1GBでもインストールは可能ですが、快適に利用するためには2GBにしたほうがいいかもしれません。

内蔵ストレージについて

ネットブックは小さく軽いモデルばかりですので持ち運びを想定された製品が多く、ストレージについては今とは比較にならないくらい低容量のSSD(8GB~16GB)を採用している場合が多い(この頃はまだeMMCはなかった)のですが、もしHDDでしたらSSDに換装すると快適に利用できます。但し、PATA接続のモデルの場合は一時期32GBのSSDが1万円程度で売られていました。しかしそこまでお金をかけるのはどうかな…といったところであり、しかも2020年6月現在それはもはや入手困難なようです。

OS(オペレーティングシステム)について

Windows XPはサポート期限がとっくに切れていますので、現時点で使えるOSを考えた場合、現実的な選択肢として使えそうな32bit版を提供しているOSはWindows10か、Lubuntu18.04か、Linux Mint 19.3 Tricia Cinnamon Editionか、Debianか…となるでしょう。しかし10年以上前のハードウェアにわざわざWindows10を買ってきてインストールするのはナンセンスなのでここでは選択肢から除外します。Android x86という選択肢もありますが、私の手持ちの環境(DELLのInspiron 910とNECのLaVie Light BL100)ではAndroid x86の4.x系のものを試しましたところどうにも動作が不安定で、しばらくは使えていたものの最終的には起動不能に陥りました。現行のAndroid x86である8.x系9.x系は機能的な問題は改善されていることも考えられますが、要求するスペックもそれなりに高くなってしまったので敢えて試していません。今時のスマートフォンのほうが10年以上昔のネットブックよりも高性能なのです。

となると残った選択肢はLubuntu18.04かDebianかLinux Mintになるわけです。LubuntuもLinux Mintも元はUbuntuの派生ディストリビューションであり、そもそものUbuntuもDebianの派生ディストリビューションなのでまぁ使い方としては大体同じではあります。

私は現在Lubuntu18.04を利用していますが、残念ながらLubuntu20.04では32bit版は廃止になったそうなので、まだサポート期間はありますが別のディストリビューションを入れて使ってみることにします。

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